カメラ・ハウジング
水中で使用するカメラ器材を選ぶ際は「写真撮影」「動画撮影」により機材の選択肢が変わります。
防水カメラ、防水のアクションカメラが普及していますが、基本的には水中で使用する際は「防水ケース」=ハウジングを使用した方が良い。
ハウジングを使用しないと、
①カメラが水圧により破損するリスクが高まる
②液晶が水圧で歪み、視認しにくくなる
③ボタンが操作できなくなる
というようなデメリットが生じます
種類が多くてどれを選んだらよいかわからない・・・
疑問を解決できるよう、Diverにおすすめの機材を紹介します
コンパクトデジタルカメラ
「OLYMPUS社製 Tough TG-6」
おそらくDiving業界で一番普及率の高い、水中カメラです
※OLYMPUSがカメラ部門売却により、後継機の発売は見込めず
水中モードが備わっているので、初心者でも手軽に撮影できる
水中マクロモード、顕微鏡モードを活用すると、ウミウシやコケギンポなどの小さい生物も綺麗に撮影できます。
マクロ撮影で水中ライトを使いたい!
ワイド撮影用のレンズを使いたい!というような拡張性もあり
【 標準装備 】
TG-6を購入する際は、ハウジングを使用します。
ハウジングには【純正】【他社製】があり、素材などによりメリットデメリットがあります。
また、紐のようなストラップで水中にもっていくのは安全面からNG
「スナッピーコイル」の使用必須。
安いものは接続部がプラスチックで破損の恐れあり。水中で紛失するリスクがあります。ステンレス製のものを選びましょう。
所感>>
樹脂製で2万円前後のものはおススメしません。
純正より大きくて使いにくい、水没したので純正に買い換えたという人もいます。
折角の海の想い出が”撮れない”に繋がるかも・・・
水中カメラを使い始めれば、きっとハマります!!”使う頻度少ないかもしれないし安い方で・・・”という考えでの購入はしない方がベター
【 純正ハウジング PT-059 】
メリット>>
・すべてのカメラコントロールが可能
・45m防水
・水中での重さ:水中で沈む(重さを感じる)ので安定感がある
・外付けレンズなどの拡張性あり
・定価¥35,000-
デメリット>>
・樹脂製品なので岩場にぶつけたり、扱いが雑だと水没する場合あり
・水中で落とすと沈んでいく
所感>>
安いのを探そうとせず、これを買うのがベター
ただし、中古品は✖・・・目で確認できないクラック(ヒビ)が入っていることがあるので
【 他社製 】
メリット>>
・純正より安い(¥20000前後)
・バキュームバルブがついているものもある
※陸で水没チェックができる機能
・水中で浮く製品が多いので、水中で落としても水面で回収できる
・カラーバリエーションがある
デメリット>>
・水中で浮く(フワフワしていて軽い)ので、手振れしやすい
※安定させるには専用のウェイトが必要
・シャッターボタンの作りが安っぽい
・ところどころ、”それなり”の作りになっている
・レンズやライトを使いたくても、純正のようにつけられない場合あり
【 nauticam社製 】
メリット>>
・アルミの削り出し(一眼レフ用のハウジングと同じ)
・堅牢(うっかり落としてヒビ割れ水没のリスク少ない)
・バキュームバルブがついている
※※陸で水没チェックができる機能
・リークセンサーがついている
※水没すると音とランプ表示で知らせてくれる
・ワイドレンズ、ストロボ、水中ライトなど各種拡張がしやすい
デメリット>>
・値段が高い定価約¥100,000-
マクロ撮影
TG-6+ハウジング
水中ライト
ストロボ
ワイド撮影
【 Fisheye社 WF UWL-24M52R 】
定価¥64,800/ねじ込み式
定価¥74,800/マグネット式
【 WF UWL-24M52R/基本性能 】
※メーカーHPより抜粋
・オリンパスTG-6用防水プロテクターに最適
・水中撮影専用に設計されたワイドコンバージョンレンズ
・焦点距離24mm(35mm判換算)のレンズで使用した場合、倍率0.47、約150°の超広角撮影が可能
※画角は数字が大きいほどより広く景色を撮影できます
・TG-6/TG-5のワイド端(25mm)からケラレなく使用できる
※ケラレとは映り込みの事。ズームして調整しなくても、ハウジングが映り込む事はありません!という意味
・レンズ構成は、広帯域ARマルチコーティングが施された低分散ガラスレンズ4枚と頑丈なポリカーボネート樹脂製ドームレンズ。可視光で反射率0.5%未満
・収差は水中撮影用に補正されており、開放F値でも周辺画像が流れない
・超広角撮影に加え、ワイドマクロ撮影に適した近距離からの合焦性能を備える
・専用のレンズフードは、フレアーを防ぐとともにレンズの保護に役立つ
正直、このワイドレンズは使わないことがないくらい重宝しています
同じ海、同じ瞬間で撮影した写真でもワイドレンズを付けている写真の方が、浮遊物の映り込みが少なく、きれいな海を撮影できます
岩場などにぶつけてうっかり傷が・・・がないように、移動中はレンズカバー必須
INON ドームポートカバーS (約¥3000)がちょうど良いです
付属品のカバーは使い物にならないのでこれを用意しましょう
カバーはよく失くすので、ハウジングから飛んでいかないよう紐で結んでいます
【 ねじ込み式のメリット 】
・値段が少し安い
・ねじ込めばいいので、落下のリスクが少ない
【 ねじ込み式のデメリット 】
・値段が高い
・つけ外しが大変
・水中で空気抜きがしにくい
・つけ外し回数が多すぎると、ねじ山が馬鹿になる
↑それで落としたことがあります
【 マグネット式のメリット 】
・マクロとワイドの切り替えがしやすい
・水中で空気抜きがしやすい
【 マグネット式のデメリット 】
・値段が高い
・どこかにひっけけて落下のリスク
・ちゃんと嵌まっていなくて、落下させた
・砂鉄を拾い過ぎて変形?マグネットの吸着が弱くなった
↑これらすべて実体験ですが、落下防止用に本体と「紐」で結ぶ改造をしたので、落下のデメリットがなくなりました
【 撮影方法 】
ワイドレンズを付けると対象物が「より遠くに」「より小さく」映ります
魚影や生物を撮影する際、ダイバーを撮影する際は思っている以上に近づきましょう
ぐっと近づくことがいい写真のコツです
【 写真比較 】
ワイドレンズを装着した写真の比較です
同じ距離で同じ対象物を撮影しています
ワイドレンズ無し
ワイドレンズ有り
ワイドレンズ無し
ワイドレンズ有り
ワイドレンズ無し
ワイドレンズ有り
ワイドレンズ無し
ワイドレンズ有り
動画は同じ日程で撮影したものではありませんが、ワイドレンズ購入前に撮影した動画との比較です。同じDivポイントで撮影した同個体のコブダイと海中神社の鳥居の映り込み方を比べてみてください。
オプション
水中ライトRGBlue
ストロボ
アクションカメラ
【 おススメの購入方法 】
GoProを購入する際は、サブスク登録がお勧めです
GoPro HERO10/Black Creator Editionの定価¥109,260が¥79,270で購入できます ※新しい1年間のGoProサブスクリプション付き
【 サブスク登録特典 】
・容量無制限のクラウドバックアップと自動アップロード
・Quikアプリを無制限に利用可能
・GoPro.comで最大50%オフ
※モジュラー、マウント、ケースからバッテリーやライフスタイルグッズまで、GoPro.comのあらゆるアイテムを最大50%オフで購入できる
・理由を問わないカメラの交換補償
・以降年間/¥6000(初年度は購入費用に含まれている)
※2年目以降は解約してOK
【 GoProのアクセサリー 】
「純正品」がおススメ
他社製品も安価で多く出回っていますが、質が悪いものもあります
特に、ネット購入だと物が届いてからしか実物を確認できないので、購入してから使い物にならない…も多いです
安く売っている他社製品は基本的に選ばない方がベター
やっぱり純正品が一番クオリティが良いです
実際に他社製品を使ってみて
・バッテリーの持ちが悪い
・カラーフィルターの色味が悪い(不自然)、精度がイマイチのものが多い
※中央、端で映り込むフィルターの色が違ったり、色自体がキツイ。純正品の方が自然な色味で撮影できます
サブスク登録しておくと他社製品と同じ程度の価格で純正品が購入でき、Diving用のハウジングや予備バッテリー、バッテリーチャージャーなどの必要アクセサリーもお得に購入できます
【 純正バッテリーの持ち 】
出来れば1Div毎にバッテリー交換するくらいのつもりがよいです
そして、バッテリーチャージャーも購入しておきましょう
純正品バッテリーをフル充電した場合
・35分程度のDivで動画流しっぱなしで約70%消費します
・35分程度のDivでスタンバイモードで撮りたいときだけカメラを起動し、撮影すると約50%消費します
※実際に使用した感想なので、公式の発表ではありません。使用環境により誤差があるので、参考までに
初回仕様時は、バッテリーの減りが早く感じます。買ったままの状態で、バッテリー残量があるからそのまま使用するのはお勧めしません
一度試しに使い、ある程度放電させてから(電池残量を減らす)再充電した方が良いです
【 GoProワイドレンズ用アクセサリー 】
広角でのビデを撮影する際は、必須!!と言っていいほど人気です
画角が広いGoProとはいえ、水中での使用時は画角が狭くなります
そんな時にワイドレンズを使用しましょう
【 おすすめの組み合わせ 】
INON/水中セミフィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-G140 SD
¥39,000-
・INON/SDフロントマスク for HERO9/HERO10¥6,800-
【 画角 】
画角は数字が大きいほどより広く景色を撮影できます
・陸上で約151°
・水中に持ち込むと約94°
・UFL-G140 SDレンズ装着で約140°
【 被写界深度 】
簡単に言うと、ピントの合う距離
写真撮影でピントを合わせた部分の前後のピントが合っているように見える範囲をいう。被写体に接近して、遠近感やデフォルメ効果などの表現が味わえまる
・GoProの陸上で「 約60cm~∞ 」
・UFL-G140 SDレンズ装着で「4cm~∞ 」
つまり、生物に近づいてもピントが合うようになる
【 Insta360RS 】